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辛旨トーク

クワンチャイの立地特性について

クワンチャイは高品質でリーズナブル価格のタイ料理として健康志向のお客様の支持を得て成長してきました。その成長の過程で出店を失敗をしたことがあります。 僕の考えがアラユル立地で通用すると考える事は僕の傲慢さから来ているのかなあと反省することもあります。いわゆる大衆の集まる地域でのレストランでは僕の志向している高品質よりも価格の安さとボリューム感が求められているという現実です。 価格の安さとボリュームのみを追求すると僕が考える高品質とは相反する料理を一部提供せざるを得なくなります。 そのような立地特性の場所に出店するとクワンチャイの良さが理解されにくく、集客に苦しむことになるわけです。100歳まで現役でと計画している健康志向の僕は化学調味料を好みませんし、大量に投与されている料理を食べると胃がもたれ、偏頭痛になります。しかしこの化学調味料が大量に含まれている料理は消化されにくいので腹持ちがよくなるのです。所謂、疑似満腹感があるわけです。 また大量摂取では発がん性があると指摘されている消毒液である次亜塩酸ソーダは鮮魚の滅菌に使われる事が法律で許されています。勿論、食中毒を防ぐためです。 僕は寿司店で次亜塩酸ソーダを大量に使っていると、入店した途端に匂いが鼻から入り急激に頭が痛くなるので敬遠しています。この次亜塩酸ソーダに魚を漬け込まないと協力会社が納品出来ない回転寿司チェーンもありますが、ものすごく流行っています。これが悲しいかな日本の食文化を支えるマーケットの現実です。健康よりも価格、食材の品質よりもボリュームを求めるのが懐具合が厳しい庶民の行動だからです。 ですから自ずとクワンチャイが評価される立地特性は限られてしまいます。今のところ僕の考えが通用するのは健康志向の人も多く含まれる多種類の人々が行きかう大都市か健康志向の意識が高い人が住む高級住宅地に限られてしまうのかも知れません。

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