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辛旨トーク

1500円のお弁当の大口受注を頂きました

今朝は6時に起床。某領事館から直接65口 1500円也のお弁当受注を頂きました。この程度のボリュームだと従来は僕一人プラススタッフ1名で十分対応出来るのですが、クワンチャイの本物のタイ料理を食べたいとのご希望で、久しぶりにタイ人コック達も早出してもらい一緒に弁当準備を行いました。3か月前までは売り上げ増を目指してS弁当宅配業者を間に挟んで配達をお願いしていたのですが、僕の料理へのこだわりと、S社さんの幹部の考え方が異なっていたので思い切って中間搾取業者S社は排除する事にしました。S社さんの考えとクワンチャイの考えの根本的な差を説明しましょう。先ずS社を利用すると数十パーセントという驚く様な手数料を取られるので、収益を維持するには品質を落とすか人件費を削減しなくてはならず、結果として不本意ながら割高な弁当を出すしかなかった事があげられます。続いてS社の幹部がパートナーのレストラン(実際はパートナーとは名ばかりで酷い下請け)に対して性悪説に立っているという現実に直面した事です。S社の殆どのパートナーは零細レストランで主としてインターネットを通じたウエブ能力や宣伝力もなくS社の言いなりにならざるを得ず、どこかで手抜きをしないと成り立たない構造になっている為、S社としてはパートナーの調理技法や材料選択を結果として疑わざるを得ない現実があります。また弁当の配送業務もS社に依存するため、お客様の真の声、反応を聞くことが出来ず、S社からの意見を鵜呑みにするしかありませんでした。この様に難しい構造の上にS社は殆どの拡販をインターネットでの宣伝に依存する為、味や素材を二の次に、弁当の見栄えや過剰告知に依存するという事になります。驚くことにこの様な誇大広告に近いマーケテングで販売されている弁当のお客様が医者や薬品関係の会社だという事です。医者の不養生とは正にこの事です。この矛盾と陥穽に陥りながら、ほぼ僕一人で1年にわたりS社の弁当パートナーとなり合計1500万円也の売り上げをたたき出して居ました。クワンチャイ1号店を始めた時と同じ位の起床4時で睡眠時間3時間が精々のハードワークが1年続きました。昼間は普段通り社長業。睡眠不足で交差点の真ん中で車の中で眠りこけた回数は10回を超えたと思います。一人でどうして? だってコックさんを巻き込んだら儲けが無くなるからです。その上S社の料理の事をあまり理解できていない傲慢幹部にゴミの様に扱われては・・・。今となれば楽しく苦い経験ですが・・・。現在はS社の呪縛から解かれてクワンチャイでは自社ホームページや健全なデリバリー用インターネットサイトを通じて多くのデリバリーやケータリングの注文を頂いて売り上げを堅実に上げていますが、過度なインターネット依存や代行業者依存によって売り上げ拡大を狙う事は自分で自分の首を絞める事になると大いに反省しています。しかし多くの飲食店が生きるためにS社の様な会社に依存し搾り取られている現実、S社の様なインターネット代行業が成長している事が今の飲食業界の悲惨な現実でもあり料理業界の劣化でもあるのです。僕達は幸いにも認知度が上がり、独自のホームページを持って居る為、直接本日の様にクワンチャイのお弁当をご注文いただけます。品質を落とさない弁当を提供できる上に、お客様の反応を肌で感じることが出来るので、料理を作りお客様に提供するという飲食業の喜びを社員と一緒に分かち合っています。

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