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辛旨トーク

嵐に強くあるために

昨日、友人で小説家志望のN君がパッタイを食べに?或いは僕を訪ねて?クワンチャイ三宮店に来られました。N君は普段より元気がなく『某出版社の担当者に否定的な意見を言われてショックです』との話。いつも僕のブログ『辛旨トーク』(フォロワー1万人程度は居られます)を読んで勇気つけられて居るとの事。『何とか絶望から立ち直る方法をブログで書いてください』との事だったのですが、そもそも生来の楽天家の僕は絶望した事が無いので、立ち直る方法は書く事が出来ませんが、嵐の時にどの様に対応して来たかを書こうと思います。先ず昔は大好きだったゴルフ(今はクワンチャイが軌道に乗るまでプレイをしないと誓いを立ててクラブを握らない様にしています)での多くのコンペ優勝の秘訣をお教えします。僕は嵐や大雨の時は必ず優勝していました。この様な環境の時には他のゴルフコンペ参加者は厭戦気分で集中力を欠くのが殆どです。ですから先ず風の影響を受けない様に低めのボールを打ち、グリップが滑らない様に数種類の手袋を準備し、ミスをしない様に冷静にプレイすれば8オーバー程度の普通のスコアでもほぼ優勝間違いなしです。この考えはビジネスでも同じです。ライバルの他店がブームとか、マスコミ取材に悪乗りしたり、いい立地に浮かれて(逆説的には嵐に見舞われているのと同じとも言えます)詰めの甘い仕事をしている時に、冷静に美味しい料理を適正価格と適正なサービスで行っていれば、甘い経営のライバル店はどこかで脱落していきます。結果としていつのまにか1番店になっています。つまり嵐の時もマイペースで自分のやりかたを貫けばいつの間にか勝利するという事です。N君 これでは絶望からの立ち直りについての回答にはなっていませんか? それでは絶望について不得手ですが述べます。僕達クワンチャイは上質のタイ料理を適正価格で提供する事に意義を感じていますが、店の内装だけ立派でどう考えても質が悪く価格の高いタイ料理店が繁盛したり、飲食店比較サイトで何故か高い評価を得ているのを見ると、一般社会の無知さに一種の『絶望感』と『馬鹿らしさ』を感じる時があります。その時は、少し不遜かもしれませんが、精神衛生上この現象は8対2の原則だと諦観を持って状況を捉える様に心がけています。つまり世の中では本物を「判っている人は残念ながら2割程度しか居られないで、残りの8割の人は世の中の噂や雰囲気やマスコミの作った虚構やインチキ宣伝に振り回されているという原則。あるいは世の中は2割の人が動かしていて残りの8割の人は独自の考えの乏しい付和雷同型だという捉え方です。だから幾らいい小説を書いても世の中の8割を占める通常の人が評価してくれなくても気にしない。評価をしてくれない人はタマタマ上質の2割の人の中に入っていなかったと思えば済む話です。この様な魑魅魍魎な世の中ですから幾らいい仕事をしていても運悪く埋没してしまう事が殆どです。残念ながら運が悪ければ生きている間の再起の目はありません。これが人生なのです 人生の面白みなのです。たまたま運が良かったら一気に2割の人にも認められ、残りの8割の人も、ついてきてくれる事が人生の中で数回あるかも知れません。神はただ黙々と自分の信念に従って努力している人に成功という果実を予告なしにサラッと投げかけてくれます。しかし殆どの人は嵐の隙間から垣間見える、そのチャンスを人生を諦めていて絶望している為に見落としてしまいます。僥倖は運がいい時にたまたま予告なく訪れます。自分から無理をして運命を切り開こうなんて大それた考えは持たないで、常に希望を持ち運命の扉が開くのを根気強く待ち続ける事です。チャンスは『塞翁が馬』では無いですが予期せざる時や期待していない事象を通じて突如現れます。冷静にそのチャンスを鷲掴みしようではありませんか? N君 絶望なんかしている余裕はありませんヨ。

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