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辛旨トーク

都心回帰とインバウンド

最近の消費動向は大きく 都心回帰とインバウンド という2点で変わってきています。この大きなパラダイムチェンジを掴みそこなうとクワンチャイの様な飲食店は成長していけません。都心回帰の傾向は団塊世代の都心移住や第二次団塊世代の都心居住傾向が顕著で大阪市内でも従来は会社や工場しかなかった都島区・北区・中央区・西区で都心人気を反映してマンション建設ラッシュで同時に幼稚園・小学校の教室不足が深刻な模様です。人口減少国家日本なのにここだけは戦後のベビーブームそのものです。一方、従来人気があった郊外の住宅地は戸建て住宅の人気は続いていますがマンションの価格は下げ止まりが止まりません。クワンチャイでもオフィス街立地での営業は従来は平日しか成り立たなかったけれども、数年内に週末や祭日の営業も十分に可能になる可能性があります。中堅スーパーのLIFEや関西スーパー等は都心に集中出店して顧客の都心回帰の傾向に上手く沿って成績を上げています。つまり都心回帰の顧客を上手くつかめば店の売り上げもウナギ昇りになるという訳です。インバウンド顧客の増加も顕著です。海外からの旅行客は目下年間1500万人程度ですが、タイでは年間4000万人を超えていますしフランスでは年間6000万人の観光客が訪れていますので、推測ですが日本への海外旅行客は今の3倍の4500万人程度まで東京オリンピック開催の数年先に到達する可能性があり,その対応を急ぐ必要があります。クワンチャイでは創業時からメニューは英語・日本語併記で表示していましたのでインバウンドというより日本居住の外人のお客様が多数利用されてきましたので外人に対する拒絶感はゼロです。多くのサービススタッフが国際感覚を持ち英語、フランス語、タイ語、中国語、ヒンドゥー語、韓国語を喋れるのもクワンチャイの強みです。ですから今後のインバウンド顧客の取り込みを日本の飲食店の先鞭を切ってもっともっと積極的に行う決意です。日本に来られるアジアのお客様がワザワザ クワンチャイの様なタイ料理を召し上がられるかという素朴な疑問があります。しかし僕達が海外に1週間滞在したら1回程度は日本食を食べに行く事を考えれば 東南アジアのインバウンド顧客がタイ料理店に来られる事は逆に当たり前だともいえます。そして本国タイよりも美味しい日本の素晴らし食材を使ったクワンチャイのタイ料理を召し上がっていただければ、それこそ口コミで『日本のタイ料理クワンチャイは本国よりも美味しい』という噂が広がりますので 飲食店を営む我々にとったら これ程 嬉しい事はありません。インバウンド顧客の売り上げ影響度を試算してみましょう。日本人の消費可能人口が1億人として10日に1日 外食をすると仮定すれば1日に1000万人の顧客が居ます。一方インバウンドの顧客が4500万人で1週間日本滞在とすれば1日平均100万人の新しい顧客が外食している計算になります。1000万人の日本人に対して100万人の外人観光客 つまり1割増の顧客を上手く取り込めば東京や大阪の外国人が多く訪れる店舗では売り上げ3割増も不可能でありません。この広大な市場を見過ごす事は出来ません。しかし未だに島国根性から抜けきれないで逆に外国人を差別的な視線で見る困った日本人も多く残っています。インバウンドの外国人をもっと取り込もうとするなら、日本人も国際感覚を磨き、歪んだ差別意識を捨て去る事も必須です。インバウンドよ、もっともっと増えろ! 日本よもっともっと国際的になれ!

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