Toggle

辛旨トーク

ネット社会の真の消費者主権とは

良い飲食店をネット検索や書籍で探す場合、グルナビ、食べログ、ホットペッパー、一休、Eパークグルメ、ヒトサラ、有力グルメリーダーのオリジナルサイト、ミシェランガイドブック、あまから手帳、各種ガイドブック、独自のホームページと百花繚乱である。しかし過剰な情報の中から実際のユーザーである各々の個別消費者の真のニーズに合致した飲食店を独自に見つける事は至難の業だ。何故なら、どのサイトも書籍もそれなりの独自性を打ち出しているものの、よく考えれば全てがサプライヤーである飲食店の一方的な宣伝媒体やアクセス数を競ったり発行部数を競うマス媒体に過ぎないからだ。一番の基本はやはり個人の口コミに始まり、口コミに終わる。この原則を忘れて、たまたまTVで取り上げられたというだけで、どう考えても味覚に優れていないTVタレントの評価を信じて盲従したり、フランス人の価値観を押し付けるガイドブックの☆を有り難がったり、グルメを任じるオピニオンリーダーの意見を信じてしまっている。蜘蛛の巣の様にウエブを張り巡らされた重層的なトラップに引っかかる情報弱者である消費者達。インスタグラムの写真映えばかり気にして真の料理の美味しさを追求出来ない消費者達。お金を払うのは消費者である各個人の嗜好や予算があり、各々の消費者独自にマッチングする飲食店舗やその料理は各自の絶対的な独断と意思で決めるべきものである。ZOZOTOWNはZOZOスーツを着る事によって各ユーザーにマッチングしたオーダーメイドの衣服を安価に提供するという斬新なシステムを開発してインターネット ファッション業界の覇者にならんとしている。われわれ飲食業界においても消費者目線に立ち、消費者の力で独自に成長しハイブリッドになる、各消費者独自の味覚と嗅覚と予算にマッチした料理や飲食店を見つけ出す事の出来るツールを開発したいものだ。

その他の辛旨トーク

Return Top