Toggle

辛旨トーク

寒むーい冬季オリンピックが始まった

ウイグルでのジェノサイトに端を発する外交的ボイコットや、寒むーい北京での無理筋の冬季オリンピックが始まった。案の定、有名演出家の派手な演出のわりに心を打たない開会式だった。特に聖火台はオリンピックの歴史と心を炎として引き継ぐものなのに立派な聖火台ではなく、将来の中国共産党を暗示する様な消え入りそうなトーチ1本に託された。芸術的表現とかCO2削減とか色々理由があるだろうが、それだったら派手な花火も止めて、CGだけにして置いたら良いものを。最終聖火ランナーがウイグル人だったとは、苦し紛れの偽装演出にも程がある。一層の事、世界の衆人の見守る前でウイグル人ランナーは民族の尊厳のために死を覚悟してトーチの炎を吹き消したら良かった。何事も無理に推し進めると綻びが出てくるものだと妙に感心した。さて僕は今回の日本選手団に過度のメダル希望をしない方が良いと思っている。何故なら体格的に劣る日本人選手たちは技術力と体の丁寧なメンテナンスと精神力で、繰り返し行われるアングロサクソンを有利にする一方的なルール変更に対して今までも対峙し戦ってきたからだ。標高2000メートルという高地故に寒すぎて突風が吹き雪さえ残らない。全て人工降雪機で身体に悪い化学薬品入りの雪を作り、環境破壊を平気で行って無理をして作ったアイスバーンの様な人造ゲレンデ、高地故に風が舞い選手たちの体温を奪っていく奈落へ誘い込む様なジャンプ台。資金枯渇と不動産バブル崩壊後の為に優良土地不足で夏のオリンピック施設を転用して作った整備不良のスケートリンク等々。この国には国威発揚としてのオリンピック誘致だけで、市民スポーツ醸成の施設を維持するという考えさえ無いのだろう。ただ一つの新設は、ぼったくり男爵こと勘違い権威主義と金権体質とドーピングさえ興行に利用する薄汚れたバッハ会長の銅像だけだ。繊細な神経では考えられない神をも恐れない誤魔化しと虚飾と手抜き施設の数々。開会式に参列した最大のVIPはドーピング疑惑で国としての参加が認められなかったロシアのプーチン大統領とは情けない限りだ。心の通わないロボットが作る化学調味料と防腐剤と農薬まみれの料理(日本から専属コックが帯同していれば良いのだが、厳しい規制で安全で体に優しい思い遣りの料理は日本人選手団には到底提供出来ないだろう)。携帯電話での通話やメールですら平気で監視、傍受されているプライバシーが守られない、人権を無視した日毎のPCR検査。既に喪失してしまったオリンピックの権威をむりくり守ろうとする欧米人と腰ぎんちゃく中国を優位とする為の疑惑の判定や抜き打ちチェック等々、お寒いばかりの選手環境。これら非人間的、非人道的な悪条件ではいくら笛や太鼓で能天気な日本のメデイアが騒いでも、誠実で繊細で疑いを知らない精密機械の様な日本人オリンピアンたちには過酷すぎる。一部の無神経で体格的に圧倒的に有利な欧米人や設計ミスのロボットの様に表情が無く、中国共産党のパペットになった中国人選手には平気だろうが・・。とにかく日本人選手団は冷静に無理をせず、身体と心を労り、スポーツ選手としての尊厳を守り、中国にいる間は体制批判も押し隠して、事故なく日本に帰ってくることを祈るばかりだ。

その他の辛旨トーク

Return Top