クワンチャイでは熟練のタイ人コックとタイ料理を徹底的に研修した日本人スタッフが協働して調理して、日本人に合ったタイ料理を提供しています。僕はもともと料理好きでタイ料理店クワンチャイを始めたのですがタイ料理の神髄に触れるべく、1か月ほど日本での業務を休んでタイに移住し、様々なレストランで食べ歩いたり、デイシュタニカレッジに行ったり、タイの最高級ホテル、マンダリンオリエンタルホテル調理学校で調理実習を受けました。その時の経験が今生きています。タイでは３つの調理流派があります。1つはマンダリンオリエンタルホテル系　2つ目はデイシュタニホテル系　そして3つ目は屋台なり上がり系です。実は日本に2000店舗以上のタイ料理店がありますが、そこで働いている殆どのタイ人コックは立派な大将の元で働いたであろうけれど、屋台で無手勝流に調理をして来た人が殆どと考えています。ですがタイ料理には歴史的に様々な調味料やハーブがあり体系的にタイ料理を学んでいなくてもそれなりに美味しいタイ料理が提供出来ているのだと思います。しかし、このなり上がり系コックは、レストランの基本である仕入れ管理、原価管理、衛生管理、そしてお客様に対する料理提供方法を熟知していないケースが殆どです（弊社には珍しく優秀なコックもいますが）。デイシュタニホテルはデイシュタニカレッジという本格的な調理学校を傘下に持ち世界中から生徒が集まって来て、飲食業やサービス業の基本から調理技術まで教育しています。マンダリンオリエンタルホテルはこの様な大がかりなものではありませんが、お客様が食べやすく、本当に美味しく、見た目にも綺麗なタイ料理の提供手法を教えてくれました。僕は円安が続く中、これからはより一層、優秀なタイ人コック採用が困難になると考え、深く学んだタイ料理の神髄を日本人スタッフに伝授して発展昇華させて行こうと決意しています。