Toggle

辛旨トーク

クワンチャイは全店タイセレクト

クワンチャイ傘下の5店舗すべてがタイ政府認定レストラン『タイセレクト』に選ばれています。日本中にある2000のタイ料理店の内約150店舗 7%のみが認定されています。その認定基準はタイの正しいい調理方法を行っているか? タイの食材や調味料を適正に使用しているか? 等々、厳しい基準によって選定されています。一度、たまたまクワンチャイのある店舗に僕が居た時、タイ領事館から『タイセレクト』の選定委員がお忍びで調査に来られた時がありました。そしてお昼なのに3名でアラカルトを1万円以上注文され、やけに贅沢なお客様だなと感心していました。するとホールスタッフのおばさんが、社長、『なんか外国人のお客様が『責任者を呼べ』と言っています』。と怪訝な表情で言うではありませんか。何なんだろうと出ていくと、『鶏肉のガパオを注文したのにガパオが入っていない』とお叱りの声。そこで厨房に入りタイ人コックに『ガパオ料理にガパオをちゃんと入れているか?』と確認したら。『勿論入れています』と言うではありませんか。本当か? と聞くと トーンが落ちて『チョコッと入れてます』と変更。調子が良すぎるコックなので『それではお客様に説明しなさい』と連れて行ったところ、3人の外国人が名刺を差し出しタイ領事館の人々だと判明。タイ人コックは急にしどろもどろになり、震えだし、色黒の膚が一気に薄青い血の気が引いた表情になりました。よく聞けば『ガパオ料理でも日本のお客様はニンニクと唐辛子を入れるだけで満足するので手を抜いた』との事。即座にタイ領事館のお客様にスタッフ全員で謝罪しました。手抜きのタイ料理をタイ人コックが確信犯で提供していたとは本当にお恥ずかし限りでした。勿論、タイ領事館のお客様には僕が鍋を振って薫り高いガパオ バジルが一杯入った、正規の鶏肉のガパオを提供しなおしました。この様に我々タイ料理店にとっては『タイセレクト』に選ばれることは名誉でもあり、同時に本物のタイ料理を手抜きしないで提供するという緊張感を与えてもらえるものだと考えています。尚、当時のお調子物のタイ人コック君は、余程ショックが大きかったのか、その後1か月で自主退社して、オーストラリアで働いていています。今でも元気でノー天気な写真を送ってきています。

DSC_0501

DSC_0501

 

その他の辛旨トーク

Return Top