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辛旨トーク

タイ料理の将来性について

どうしてクワンチャイを始めたのですか? という問いにはクワンチャイのなりわいPART1~5に述べましたが。 どうしてタイ料理を始めたのですか? という質問を良くされますのでお答えしようと思います。タイ料理を始めたのは全くの偶然ですが、僕自身マンダリンオリエンタルホテルでタイ料理の調理実習を受けていますし20名を超えるタイ人シェフ達と交流してきた経験から自信を持って申し上げます。                   僕は日本に於けるタイ料理はまだまだ成長の余地があると考えています。その要因は幾つかあります。  ① 化学調味料を使わず天然発酵調味料を使っているので日本人の健康志向に合っている        ② 地球温暖化でタイ料理を主体としたエスニック料理が日常生活にマッチしている          ③ 韓国や中国ブームが去りタイに対する注目度が高まっている  等があげられるでしょう。     このタイ料理ブームは欧米でも同じで 僕が住んでいたアメリカでは30年前の200店舗から現在は9000店舗に増加しています。日本ではクワンチャイを始めた11年前が400店舗で現在は2000店舗になっています。このままのペースで増加すれば5年後には3000店舗程度にはなると考えています。しかしながら僕たちの提供している上質なタイ料理を展開していく上で様々な障壁があるのも確かです。その障壁としては     ① 昔の質の悪い輸入タイ米の印象によるタイ米に対する偏見と699%という過酷な関税によるコスト高 ② 一部の日本におけるタイ料理店の品質管理の悪さによるタイ料理に対する悪印象          ③ タイバーツの上昇と円安による貨幣価値の変動の為にタイ人コックの確保が難しくなってきた    ④ 料理が炒め物や揚げ物が多く、コックさんの個人的資質に依存する事が多くチェーン化が困難    ⑤ タイ人等の東南アジア人に対する差別意識や偏見の存在  等があげられると思います。      しかし困難だからこそファイトが湧きますし、大手の飲食店チェーンが参入しにくいからこそ僕たちの成長機会が多くなるのですから努力のし甲斐があるというものです。日本におけるタイ料理という食業界全体の1%程度のニッチビジネスですが、僕たちはNO1を目指して頑張ります。 応援よろしくお願いします。

 

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