僕はアメリカ生活が長かったこともあり英語は多少判りますが、現在経営しているタイ料理店クワンチャイからして、タイ語がペラペラではないか?と思われている節があります。しかしながら実は余りタイ語は喋れません。なのにどうしてタイ人コックを多数使っているのか?と聞かれる事があります。実は僕は海外生活が人生の半分以上あり、英語を含めたコミュニケーション力には常に苦労してきました。ですから逆に、言葉が通じなくても、通じても、相手の表情や言葉の抑揚で相手の意図を読む力を蓄えて来ました。ですから心眼でタイ人を見て彼らの真贋を確かめてきました。日本人でも同じです。口先だけ外交辞令をいう人。紳士ズラしていても人間を打算的にしか見れない人。そんな人と時間を共有する気はありません。 さて、僕のそばに居てくれるタイ人たち。 彼らは彼らなりに日本語が喋れなくても必死に日本で生きています。彼らは僕よりも別の意味で心眼を持って居る気がします。こんな例もあります。僕が重用していた日本人コックM君にタイ人コックT君はタイ料理を教えようとしませんでした。なぜなの? と聞いたら、『M君は仕事好きじゃないから駄目です』との事。僕は不思議に思っていたら、M君は暫くして退社しました。彼は楽をして給料を貰おうと思っていたと後でわかりました。僕の前では真面目そうに振る舞っても、同僚からは見透かされていた訳です。社員もパートナーとしてのお取引先も本物だけと一緒に仕事をしたいものです。
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