マスコミはTPPに関して何を訴えようとしているか判らない。各政党の意見を発表しているだけである。 左派系マスコミはもっと消費者利益を優先した意見を述べるべきなのに何を言っているのか判らない。特に食品について考えれば消費者の視点からすれば世界中から安くて品質の良いものが入るほうが絶対いいに決まっている。しかし生産者の視点から見れば農業保護の視点からすれば競争力の無い国内商品保護のためには莫大な関税をかけてもらったほうが良いのだろう。政治家の視点から見れば、選挙で得票数に繋がる政策が何かという事になるのだろう。日本のコメ農家の様に国家戦略という美名のもとに補助金で助けてもらっていて国際競争力ゼロというのは、逆に消費者からの税金を使ってコメの価格を高く釣り上げて、その高いコメを国民が買わされている訳で、こんなバカげたことは無い。因みに僕たちがクワンチャイで利用しているタイ産のジャスミン米は関税が699%かけられていて、日本産のコシヒカリより仕入値段が高い。僕たちが使っているタイ米はタイ米の中でも最高級品種でタイ王室も使用されている高級品だ。例えば1kg350円のタイ米は実は原価が50円という訳だ。これでも最高級品なのだから如何に日本国民は馬鹿げた税金まみれのコメを食べているかが判るだろう。消費者の視点に限定すれば、関税ゼロにして世界中から安価な食品をTPPをきっかけに供給してもらい、日本の生産者は国際競争力のある高付加価値商品に特化して円を稼いでもらえばいい。例えば神戸ビーフを今の10倍生産してもらい海外にも大量に輸出してもらう。それ以外にも苺、地鶏、京野菜、日本酒、清浄豚、等々数え上げれば切りがない。世界中には高品質の日本食品を高価格であっても喜んで購入する金持ちはいっぱいいる。そうそうタイで売られているマンゴは1個200円位で大変甘くて美味であるが、日本に持ち込むマンゴは室温40度のサイロに2時間入れて燻蒸しなければならないために緑の状態で収穫せざるを得ずタイで食するマンゴよりも美味しくない。残念ながら完熟マンゴは冷凍でしか輸入できないのだ。一方、宮崎産の太陽のマンゴは小売価格2980円であった。日本国民は純国産の10倍以上高いマンゴを農業保護政策の為に買わされている訳だ。タイも未だTPPに正式に参加していないが、参加して頂いて美味しく安価ないフルーツを僕たちに供給してもらいたい。真のTPPのメリットとは消費者に高品質、低価格の商品を提供する事にあるのだから。
その他の辛旨トーク
- 2023年4月21日MAKUAKE にてクワンチャイのミールキットをクラウドファンデイングで販売開始
- 2023年4月8日タイ料理を科学し簡略化する
- 2023年3月3日タイ料理調理システムのマンダリンオリエンタルホテル方式への改革
- 2022年11月26日フランチャイズシステムいよいよ始動
- 2022年11月9日ビュッフェ料理店を閉店しました
- 2022年9月30日ビュッフェ料理の限界と挑戦
- 2022年9月4日タイ料理の辛さにはHOTとSPICYの2つの意味がある
- 2022年8月16日クワンチャイは全店タイセレクト
- 2022年8月15日クワンチャイのマンゴラッシー
- 2022年8月10日僕が学んだタイ マンダリンオリエンタルホテル調理学校