フィリピンのトランプとも呼ばれる破天荒で暴言癖のあるドウテルテ大統領が来日された。僕は麻薬が蔓延していた荒廃したフイリピンではドウテルテ大統領の様な強権的な指導者が必要悪だと考えている。対中国から2兆円を超える融資を引き出したり、へっぴり腰のオバマ大統領を平気でコケにして見せたり、ドウテルテ大統領はＴＰＯを考えた、なかなかの役者だと考える。経済的にも戦力的にも中国に歴然と劣るフイリピンとしては、表面的に中国に媚びへつらい、レイムダック化しているオバマ政権には平気で喧嘩を売ったりと、騒々しい限りだが、全て計算ずくでフイリピンの国益を重視しての行動だと思う。　今後も彼の逞しくしたたかな外交戦略を温かく見守りたいものだ。　さてアメリカ大統領選挙まであと2週間となってきたが、ここにきて劣勢だったトランプ候補が巻き返す勢いである。ＦＢＩがクリントン候補の疑惑調査に再度乗り出しており、この方向次第でトランプ大統領という可能性も捨てきれない。かねてから言っている様に、日本の国益を考えれば短期的にはクリントン大統領の方が混乱が少なくベターだろうが、長期的視点から考えればトランプ大統領の方がベターである。