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辛旨トーク

タイ料理の多面性について

フランス料理、イタリア料理、洋食店等々と色々なレストランを手掛けてきた僕にとって、タイ料理との出会いは目から鱗の発見でした。長時間かけて旨味のあるフォンを作って来た僕にとって、カピというタイの発酵味噌はそれを入れるだけで旨味を出せます。所謂、時短調理に向いているのがタイ料理です。インチキのフレンチシェフは隠れてカビを使っている事もある様です。また伊勢海老等を煮込んで作るスープのロブスタービスクはコストがかなり割高になってしまいますが、ブラックタイガー等の海老の皮を煮込んで出汁をとるトムヤンクンは旨味がロブスタービスクにひけを取りませんが、コストは割安になると同時に、調理時間もロブスタービスクの半分程度で済みます。中華料理の様に化学調味料を多用しないでナンプラー等の天然発酵調味料を使用するので健康面でも安心です。逆に問題なのは、様々なタイの発酵調味料やハーブを使うと調理技術の乏しい俄かコックや仕込みをサボル怠け者コックでもそれらしいタイ料理を作れる事かもしれません。だからこそクワンチャイではどこのタイ料理店にも負けない様に差別化する為に良質の素材を厳選しています。そして繊細な日本人の食事情に対応できる衛生感覚があり調理技能も優れた特別なコックさんのみを雇用しています。 ですから大阪にも神戸にもクワンチャイの厳しいポリシーに対応できず務まらなかった普通のタイ人コックさんが働いています。

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