日本の料理は世界遺産に成るほど世界で評価されている。一方で料理やサービスの評価も日本独特の標準 ”おもてなし””旨味””価格””清潔感””誠実さ””素材の良さ””ヘルシーさ”をベースにしたガイドブックがそろそろ生まれても良いのではないだろうか? そもそも皆が有り難がっているミシェランガイドブックはフランスのタイヤメーカーがモータリゼーションの普及に合わせてゴエミオガイドから発展させたものであるし、どちらかと言えば日本のミシェランガイドブックもミシェランのフランス本部が選定した日本人スタッフが主として評価していて若干、日本人の考える評価基準とズレを感じてしまう。フランスのルレシャトー協会の評価はオーベルジュをベースにした傾向があり高額なレストランや旅館に偏ってしまっている。アメリカのザガット夫妻のザガットサーベイは調査範囲に限界があり、それなりに公平ではあるが普遍性に難がある。山本益弘氏が関連しているダイブルは、山本氏の独自色が強すぎて余り信頼できない。 一方、食べログは調査基準が曖昧で本当に信頼できる誰が主軸になって評点しているか判らない。マニアを自認している料理オタク達が偏った人気投票をしている気配を感じてしまう。ここで提案がある。例えばゴルフトーナメントを開催している全国規模の会社 例えば自動車メーカーがミシェランガイドブックよりももっと権威と信頼性のある日本独自のガイドブックを主催しては如何かというものである。トヨタ自動車がスポンサーになり、毎年5億程度の予算を計上して、料理やホテル、旅館等の本当の専門家を糾合して公平な”トヨタガイド”なるものを発刊する。将来はこのムーブメントを世界に広げていく。こんな安くて広告効果のある企業メセナ活動は無いのではなかろうか?もちろん暮らしの手帳みたいに不偏不党で冷静に公平に評点する事が必須である。日本の”おもてなし”や文化が世界から高く評価され、日本への外国人観光客が激増している今こそ、日本の基準で公平に評価されるサービス業のガイドブックが生まれる必然性を感じるものである。フランス人やアメリカ人に評価されてマスコミ共々一喜一憂する島国根性からもはや脱皮しようではないか?
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