よく会社に営業電話がかかってきます。多分、商工会議所や僕が所属している協会等の名簿を見て営業電話をかけて来られるのだと思います。僕はこの手の営業電話は基本的に対応しない様にしています。多分営業電話の会社では上司が『1日ノルマ500本』とか吠えて、にらみを利かして部下の前で仁王立ちして檄を飛ばしているのでしょう。そしてアポを2~3件取らせて営業に出向かせて居るのでしょう。アポ営業担当者もストレスが溜り大変でしょう。成果があるからこの手の営業が続いているのでしょうが、この原始的な営業はテレアポ担当者の人格を徐々に破壊してしまうと思います。僕が営業担当だったら手間がかかっても先ず会社や営業所を覗きに行ってから電話をするかどうか判断して、話題を考えてから電話します。このほうが結果的には中身の濃い営業が出来ると思いますが・・・。近年流行りのインターネットもコンピューターの重層的な情報保存能力を生かして店を検索するには最適のツールですが、そのツールを使っての店の予約は店とお客様の人間関係が全く発生していないので自ずから、無慈悲なキャンセルが横行します。顔の見えない無機質なインターネットでは、これが宿命であり限界です。ですから大口のネット予約がまたキャンセルになったと一喜一憂するよりも安易な営業の限界だと割り切って考えるほうが精神衛生上良いと思います。そもそも大人数の予約を店も知らずにする事自体が考えられない行動です。責任ある宴会幹事なら見ず知らずの店に宴会予約するなんて怖くて出来ません。見ず知らずの団体予約はインターネットで値段といい加減なヤラセ口コミを信じて行う訳で、時間があれば自分の目と舌で確かめて予約したいものです。もちろんネット予約でも素晴らしい出会いが発生する事もありますが、この手の予約は残念ながら信ぴょう性が乏しく、店の都合など考えないで平気でキャンセルされたり、仮に来店されても異常に酒癖が悪かったりする、一般的に飲食店では歓迎されざるお客様混ざっているのも事実です。やはりベストはクワンチャイの味とサービスに納得されたリピーターのお客様の大口のご予約です。この場合は一方的なキャンセルも無く、料理内容の打ち合わせとか、もっと一歩踏み込んだ人間関係の上で成り立っています。さて、止めたくても中々止めれないのがポステイングです。店舗によってタイ料理のデリバリーを行っているクワンチャイでは出前館等のデリバリー専門サイトを通じてデリバリーを受け付けていますが、昔ながらのポステイングチラシを通じたデリバリー注文のほうがまだ注文絶対数は多いからです。ですから郵便受にはピザ屋さん寿司屋さんエステ、フィットネスクラブ等のチラシが今でも投函されているわけです。昔は新聞の折り込みチラシを利用したこともありますが、なぜか効果が薄く最近は中止しました。理由は最近のインターネットでの新聞見出し無料配信を受けて実際の新聞配達部数が激減し、実売部数と公表部数とが大きく乖離してしまっているからだと考えられます。例えば反響率1000枚で0.5%で5件の反響のはずが実は300枚で0.5%で1件の反響しかなく、残りのチラシ700枚は闇に紛れて廃棄され、折込料1枚2円×700枚=1400円は販社にネコババされているという状況が発生しているのでは無いかと推測しています。ですからポステイングの手間を省いた新聞折り込みは費用対効果が悪化して時代遅れだと思います。さてポステイングでも担当者によって、まったく反響率が違います。ポステイングをする時は店舗によってお客様のタイプが異なるので、デリバリーのご注文を下さるお客様のイメージを浮かべてポステングすることが肝要です。一般的に僕がポステイングするときは敢えて一戸建ての家か投函に制限のあるファミリーマンションと弁護士事務所等の中規模法人を狙います。一戸建ての家でも道路に面したところに郵便受けのある家よりも、階段を少し上った所の郵便受けや入り組んだ路地の奥の家に投函する方を優先します。何故ならライバルである他のポステングチラシが余り投函されていない、難しい、見落とされがちなところにポステイングする方が圧倒的に効果的だからです。上司に尻を叩かれ嫌々ポステイングしているスタッフがいるとしたら、安易で足腰が疲れない郵便受に投函しているか、誰でも出来るライバルチラシがしこたま投函されている部数を稼げるワンルームマンション主体に投函しているか一部のチラシを廃棄しているかで、効果が殆ど出ないのは当然です。ポステイングでも営業でも敢えて難しい方法を選択しないと大きな効果は望めません。優良なポステイングマンと無能なポステイングマンとの差は軽く10対1になると思います。チラシのコストを考え、リピーター発生率が倍と仮定しても最低でも僕達のデリバリーチラシの反響率は0.5%は必要だと考えています。デリバリー1件当たりの獲得費用は1400円となります。チラシ1枚の製作費が7円としたら無駄なチラシ投函は絶対に避けるべきです。1000枚撒いて10件と1000枚撒いて1件とでは顧客獲得コストが1件700円か7000円となり事業性が全く違います。これで3000円のデリバリーがやっと取れる訳で後者のポステイングでは採算割れで即刻無能なポステイングマンの利用やポステイング会社の利用は即刻中止すべきです。汗をかく頭を使うリスクを伴うポステイングや営業が何よりも大切な事が判って頂けたと思います。
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