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辛旨トーク

災害列島からの復活

福岡県朝倉市や大分県日田市の線状降水帯を原因とする集中豪雨の惨状は目を覆うばかりの地獄絵図だ。今回の豪雨、昨年の栃木県、熊本県の豪雨、一昨年の広島の豪雨、3年前の和歌山県や有馬周辺の豪雨と今まで僕たちが経験した事の無い異常気象による集中豪雨はその爪痕も深く残酷だ。政府は繰り返される異常気象対策として日本強靭化計画なるものを立てているが後手後手で焼け石に水だ。もう一つ、つらいのがこれら豪雨の爪痕が殆ど老夫婦達が住む限界集落で起こっている事だ。激甚震災地域に政府が指定して道路や鉄道を再整備したところで後継者の居ない所に莫大な再投資をしても償却すら出来ない。激甚災害の認定を受けて、政府からの補助金を交付されても、10年以上先の人生設計を組み、どん底から立ち直る気力のある被災者がどの位いるのだろうか? ほぼ9割の人たちは生きていくのに精いっぱいで、未来を見ようとする気力さえ持てないのでは無いだろうか? この近年の災害を起因とする負の連鎖の繰り返しが日本政府の莫大な1200兆円に及ぶ借金の原因ともなっている。そこで提案がある。これらの激甚震災地域を特区と認定し、災害復興のみに特化するのではなく大幅な新規プロジェクトの為の土地改良と投資を行うのと併せて労働者・移民者としての外国人(日本の友好国からのみ認める。EX タイ、インドネシア、フイリッピン、インド)の永住VISA(所謂グリーンカード)発給を大幅に緩和し、都会に流出してしまった子息も呼び戻して後継者不足で廃業・廃村の危機にある農業・林業の再興・そして最先端のバイオ系の事業育成を図っては如何だろうか? 表現が悪いが 地獄から天国へ のきっかけを自然の摂理の力を借りて国が作るという構図だ。被災地の訪問を繰り返して被災者の心のケアに一番気を使われている天皇家を動かして復興予算の一部に宮内庁予算から浄財を出して頂いても良い。所謂、天領が震災特区になるという図式だ。安倍総理から100万円寄付して頂くより余程値打ちがある。獣医学校建設を安倍総理への忖度の特区認定をして批判を浴びるよりも余程建設的だ。この逆転発想の特区利用こそが災害列島日本と人口減少国家 日本の復活の鍵になるのでは無かろうか。

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