最近は、ほとんどNU茶屋町のクワンチャイ タイ食堂で前線指揮を執っています。新しい概念のブッフェレストランを開業したという事で、日々発見と出会いの連続です。先日も前途有為な若者M君、T君と出会い少し話をさせて頂きました。おっさんの繰り言を少し話しただけなのですが、後ろの席に座ってられた妙齢のGさんとその後、お話しすることになり意気投合。明日から暫くの間クワンチャイのお手伝いをして頂く事になりました。レストランというサービス業は立ちっぱなしで時間は不規則で皿洗いもしなくちゃならない所謂3k(キツイ・汚い・暗い?)事業で情けなくなる事もありますが、考え方を変えれば、料理代というお金迄出していただいて、友人になれるという稀有の仕事とも言えます。人生では精々、多い人で3000人と心を通わせるのが限度といいますが、僕たちレストランというサービス業では1日2名、年間300日知り合うとして30年間働いて18000人と心を通わせることができる素晴らしい仕事だとも言えます。レストランでは全く違う視点から意見をうかがうことも出来ますし、まったく予期せぬ出会いが生まれることもあります。こんな素晴らしい仕事で嫌々サービスをし時計ばっかり見て早々に店じまいするなんて考えられません。さてタイ料理のブッフェレストランという新しい業態として食材原価率50%人件費率15%を前提に事業を組み立てている訳ですが、この考えは人材不足の日本の未来にも合致している様に思えます。昔、20年ほど前にヨーロッパを漫遊している時、高級フランス料理店で何故かセルフサービスを行っている店があって、個人的には憤慨していたのですが、なぜか繁盛店でした。この考えは無駄な人件費を抑えて食材費をかけるという今のクワンチャイ タイ食堂と同じだったんだなーと今になって考えさせられます。ガソリンスタンドもセルフサービスで安い店が繁盛し、フルサービスで高いガソリンのところは閑古鳥です。その上、変えなくてもいいオイルやワイパーまで強引に変えさせれたりするのは堪忍ですから・・・。レストランでもウエイトレスから、もう酔っぱらっているからビールのお替りを止めようと思っていても、薦められて勢いでもう一杯飲み又薦められてもう二杯飲み・・・、結果として清算の時にびっくりした経験はありませんか? それよりもセルフサービスのビュッフェ料理店では飲みたいときだけ金を払えば良いので無駄遣いはしなくて済みます。かえってレストランもセルフサービスの方が身の丈に合い、時代に合っているかもしれません。先日、人不足の時こそ新しいビジネスチャンスが生まれると高名な?経営コンサルタント氏が言っていましたが、今、僕が手掛けているセルフサービスのビュッフェレストランは時代の先端を行っているのかもしれません。
その他の辛旨トーク
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