コロナ禍で早まったのがリモートワークである。会社経営者とすれば、リモートワークのメリットは計り知れない。先ず第一に 実力主義がより明確になる。人間関係やゴマすりで能力が無いのに出世する事が出来なくなる。本当に能力のある人間はリモートでも事務所が無くても意思決定が早く、時間を有効に使うことが出来る。次に都心の高額なオフィスを会社が持つ必要が無くなる。意味不明の交際接待費を使う必要が無くなる。交通費も大幅に削減できる。マイナス要素とすれば情報のセキュリテイ問題だろうか。案の定 急にSKY株式会社なる情報セキュリテイ会社のTV宣伝が派手に喧伝されている。次に都心の多くの飲食店が臨時休業か閉店の状態になっている事である。そもそも人口3億2000万人のアメリカで飲食店舗数が95万店舗程度なのに、人口1億2000万人の日本で10年前には飲食店舗数が60万店というのが多すぎた。健全なレストラン数は30万店舗程度ではなかろうか? コロナ禍の前で50万店程度だったと思うので、コロナ後には最終的に30万店舗程度に落ち着くのではないだろうか。ところで奇妙な事に、先日クワンチャイの店舗の営業許可書の更新手続きに行って保健所の担当官に『廃業する店舗が増えているでしょうね?』と話したら、いやいや『廃業店舗は殆ど無く、新規申請が増えて驚いているんです』という返事。これは推測だが、時短営業補助金狙いの人々が商売をやる気が無くても二束三文のテナント契約をしてお金を詐取しようとしているか、コロナ後は廃業するつもりだが時短営業補助金をせしめるまでは賃貸契約を続けているのだろうか? いずれにせよ都心はリモートワークやドーナツ化現象で飲食店の大幅淘汰が進み、半減し、郊外や飲食店の過疎地には新規飲食店の出店が進むだろう。同時に都心の飲食店舗過当競争地域、つまりレッドオーシャン地域で競争を煽り儲けて来たネット系の予約サイトは大幅な減収になり、競争力のある信頼性のあるサイトのみ生き残る事になるだろう。人手不足は続くだろうが、どんなボンクラでも働けた時代は終わり、外国人も含めた優秀な人材のみ雇用機会が増えるだろう。