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辛旨トーク

コロナ後を考える 7 PTSD

PTSD 心的外傷後ストレス障害 という言葉が安易に使われた事で急に脚光を浴びている。 古くはベトナム戦争に従軍したアメリカ兵が戦争体験のフラッシュバックに悩まされたり。最近ではJR福知山線脱線事故に巻き込まれた乗客や電車に突っ込まれたマンションの住人がこのPTSDに悩まされているとマスコミが喧伝している。事故が近くで起こっただけでPTSDを発症したと騒いでいる人もいる。これは少し行き過ぎだ。コロナ禍収束が見えだした今でも、国民の多くがストレスを抱え込んでいるし、身近にコロナ罹患者で重篤から死に至った人を持つ場合は恐怖感からPTSDを患っている人もいるだろう。しかしちょっと待ってほしい、ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵よりも、多くの死者を出したベトナム人はPTSDという言葉を知らないでも、爆撃の恐怖や死の恐怖をアメリカ兵以上に今も感じているはずだ。社会的優位に立つ人や金銭的余裕のある人は PTSDという病名を語る事で医療的対応をしてもらえるが、一般庶民や医療費さえ支払えない弱者は、ただ死や恐怖に怯えて時を過ごす事しか出来ない。ほとんどの我々人間は、死の恐怖、破産の恐怖、愛する人と別れる恐怖と常に戦っている。僕もコロナ禍の中で弱気になり、従業員の雇用や事業の存続について悩み、ストレスが溜まることもあった。だけど社員やお客様やお取引先に弱音を吐く事は絶対にしないと心に決めて生活している。いわゆる社会的強者であるリーダーや地位の高い人は安易に医者に駆け込み PTSD の受診をすることもできるだろう。しかしそれは、神が与えてくれた地位に甘えた贅沢病である。社会保険を詐取したり、時短補助金を詐取する不届きものは除いて、まじめに生きている社会的弱者は今のコロナ禍ではPTSDを患っている人も多いだろう。今こそ、社会のリーダーたちは 弱音を吐かず PTSD なんて言わないで弱者に寄り添いコロナ禍のストレスから立ち直るように手を差し伸べなければならない。 リーダーや社会的地位の高い人が自己保身の為に医者にお願いしてPTSD なんて言わないことだ。 仮に PTSD を患っていて回復不可能なら リーダー や社会的地位を放棄して、煩いマスコミや外野席から別離して 貧しい庶民に自分を堕とすべきだ。

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