来たるべき大阪万博で空飛ぶ自動車が登場すると言われている。手塚治虫の漫画や大友克洋のアニメではないが地上を走る自動車よりも、空飛ぶ乗り物(Flying Vehicle)が日常的に利用される時代が来るかもしれない。その場合、航路や墜落事故の問題からやはり密集度の低い地域、小型空港がアメリカの様にハブになるだろう。その結果 今までの街の発展が 鉄道駅からジャンクション、ターンパイクや道の駅に移行してきた様に、街の発展が空港を基軸として発展するという事態が必然的に起こる可能性がある。アメリカでは小型空港を含めて空港が2000位あったと記憶する(アメリカでは飛行機の普及率が日本と比べ人口比で100倍で,僕もアメリカ国内での移動には自家用飛行機を利用していた)が、日本ではカルフォルニア州と同じく80か所の空港が全国にある(うち半分は休眠状態)。日本にはコスト意識の乏しい政治家がバラマキ行政の一環として造った飛行場が殆どで、その最たるものが、常に沈み続けている関西国際空港であり、滑走路が短く国際線が就航しにくい神戸空港だ。その他の新しくできた地方空港は、トヨタと名古屋財界肝いりの中部国際空港を除いてフィージビリテイスタデイ不足と需要予測の杜撰さと、国際競争力を無視した考えられない過大投資(投下資本が中国の深浅国際空港は500億円、関西国際空港は創業時1兆円)でゲートウエイとしての国際競争力等さらさら無く、殆どが赤字の垂れ流しである。しかしFlying Vehicleの時代が到来したら、これらお荷物の地方空港や新空港は新しいハブとして注目されるかもしれない(現在は無用の長物であるこれらの空港の唯一の長所は乱気流が少なく、周辺に障害物や住居が少なく、鉄道や高速道路の様に恒常的に莫大な維持管理費がかからないことだ)。日本の自動車メーカーもホンダや三菱のMU2などの小型ジェットだけではなく、トヨタの中興の祖、石田氏の財団がテキサスで大富豪EDSの創業者ロスペロー氏が所有していたプライベート飛行場の一角でレクサスのエンジンを使ったジャイロコプター(垂直離発着可能な小型ヘリ)の開発を進めていた(残念なことにアメリカに濡れ衣を着せられ800億円投資した研究成果は取り上げられてしまったが)。10年後には地上を走るガソリン車が全て電気自動車に置き換わる様に、メカニズム的にはシンプルなFlying Vehicleは電気自動車と同じ様に製造コストもかなり抑えられるだろうし、道路が無くても、エネルギー源さえ確保できれば、風光明媚な場所に住む事すらできる訳だ。今後15年、20年後には従来の常識が覆り、宇宙旅行用シャトルロケット、飛行機、ヘリコプター、フライイング ビークルそしてドローンのハブとしての小型空港などが立地する想定外の過疎の地域が発展するだろう。
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