新垣隆氏の週刊文春でのゴーストライター懺悔対談やテレビでの
インタビューを見て、どう見ても佐村河内守氏の全聾作曲家という
ストーリーはインチキであるという事が明白になった。
思い起こせば昨年3月のNHKスペシャル『魂の旋律~音を失った
作曲家』放映を見て感動した自分が情けない。
どうして公共放送であるNHKが嘘っぽい人物の真贋を深く調査
しないでペテン師を よいしょ してしまったのだろうか。
今回の騒動は善意の多くの人々、俄かクラッシックファンの心を傷
つけてしまった。佐村河内守氏の罪は重い。
一般的に、ボランテイアやハンデイキャップと言われるだけで、真贋
のチェック機能を我々は失いがちだ。 マスコミも心して冷静に
特集を組むのであれば真贋を十分に調査してからスタートして貰い
たいものだ。嘘を増幅させた責任の半分以上は無責任なマスコミに
ある。 その懺悔をいささかもしないNHKも堕ちたものだ。
一方、日本有数の音楽学校 桐朋学院を卒業し、有能な才能を持つ
新垣隆氏が自己実現と生活の為にペテン師のゴーストライターに
甘んじてしまっていた日本のクラシック音楽界の歪んだ構造にも
思いを馳せなければならないだろう。本物が贋物の走狗になって
しまわざるを得ない底の浅いクラシック音楽芸術界繁栄の為に。
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