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辛旨トーク

木曾路の牛肉偽装表示に思う

有名ホテル レストラン等の偽装表示問題で産地表示の微妙さや怪しさにつき我々飲食業は再認識し襟を正したと思っていたが、大手牛肉シャブシャブチェーンの木曾路が産地の偽装表示を発表した。 既に2年にわたり確信犯として行われていて、マスコミへのリークが避けられないと判断して発表するに至ったのだろう。 遅きに失したと言える。 ところで偽装表示ではないが、我々の『神戸ビーフ神話』をうまく利用して商売をしている業者さんも多く、我々消費者は冷静に業者さんのトリックを見破る目を持ちたいものだ。 まず生産量に限りのある神戸ビーフの価格は高く、安価で販売される筈が無いという事実を前提に考えるべきだ。 『神戸・但馬・三田XXXXレストラン』と店名が表示されていても、神戸ビーフどころか和牛さえ使わずオーストラリアビーフを使っている可能性すらある、精々鹿児島や宮崎の黒毛和牛だろう。 これは店舗名から来る錯覚を利用したトリックである。 『神戸・但馬・三田の和牛XXX牧場』が販売している牛肉は全て神戸ビーフとっは限らない。単価の安い商品はXXXが厳選した国産牛を販売している可能性がある。 これも牧場名を使ったトリックである。 繰り返すが 『神戸牛の生産量は限られ、価格は高い』という厳然たる事実である。 そもそも、我々消費者がブラインドテストをして神戸牛、宮崎牛、伊賀牛の差を見分ける力なんて殆ど無い筈だ。 高価なのは理由があり、安価なのは理由があるという経済原則は変わらないという事だ。 木曾路さんも近江牛なんて表示しないで極・高級和牛と表示しておくべきだった。
因みに、クワンチャイでは何と原価が数倍になってしまったが、鹿児島・宮崎産の黒毛和牛を使い大好評です。

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