僕がクワンチャイを始めてからズット一番大事にしている事、クワンチャイが地道に成長してきた原点。 それは『お客様からの目線』を優先するという事です。 店の運営上ともすれば『運営しやすさ』『ミスが起こりにくい方法』を優先しようとしてしまいますが、それは2番目に大事なことです。先日、クワンチャイの某店舗に入ったときです。 お客様の席から厨房内のピンクの物干しとブルーのタオルがユラユラ揺れているではありませんか? 厨房内では判らないこの様な些細な事。 でもお客様はお金を払ってワザワザ、非日常的なタイ料理を食べにお越しになられているのだから興ざめです。すぐに撤去させました。 また某店舗で在庫商材の置き場がなく客席に山積みしていました。これもダメです。 店の理由で積み上げざるを得なくてもお客様はそう解釈してくれません。 だらしない店だなー。 不潔な店だな―。 と思い足が遠のいてしまいます。 店を閑にしようと考えるのならまだしも、営業している以上、心地よい空間を提供する事は飲食店舗の原点です。よく飲食店でコックさんが料理や手あかで薄黒く汚れたエプロンやコックコートのままで接客されている事があります。 よっぽど厨房が不衛生なんだろうなーと想像してしまいます。 お客様は自宅でも食事できるのですから、不衛生を想像させる事はタブーです。 営業時間でも同じことが言えます。 クワンチャイではラストオーダーを21:30にしているケースが多いですが、たまに21:30を数分過ぎてあわてて来店されるお客様が居られます。その時、『もうラストオーダーが終わりました』と事務的に答えるか、『どうぞお入り下さい』と答えるか。鍋の火を落としてしまっていたら仕方ありませんが、ギリギリ間に合えばお客様に笑顔で対応したいものです。何故ならお客様の時計が数分遅れてまだ21:29かも知れないからです。 会社の会議に1分遅れで来たスタッフを出入りさせませんか? そんな事ばかりしていたらギスギスした職場環境になりますよね。 それと一緒です。 効率や合理化や自分の都合ばかり考えて飲食店舗を運営して成功している人を見た事はありません。 そうゆう考えではどんなサービス業をしても失敗します。 『サーブ』 とは 『奉仕する』という意味です。 飲食業はサービス業そのものです。 お客様からの目線を忘れていては成功なんておぼつきません。
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