昨日、本部にリクルート社のバリバリの女性営業職が来られました。　リクルート社の創業者、江副さんを思い出したので少し，日と影の部分も含めて述べたいと思います。　僕が昔ＹＰＯ（若手社長会）に所属していた時に、江副さんはその日本代表の様な存在でした。大学生の就職紹介事業、リクルートブックを嚆矢として様々な高収益事業を立ち上げられた江副さんは、切れ味鋭い事業センスで時代の寵児として注目をされていましたが、所謂リクルート事件で社会から抹殺されてしまいました。　結論から言うと日本の既成勢力が江副さんの事業拡大に恐れを為して、『はめられた』のだと思います。　その理由は『金とアイデアで文化まで変えてしまう恐怖』でしょうか？　ペイドパブという新しいジャンルを開拓して生活文化のあらゆるジャンルの人モノ金の流動化を促進した能力は天才的でした。　その影の部分として　仕事や物に対する愛情、拘りを軽視する風潮を助長した責任は重いと思います。　江副さんはスキーが大好きで安比高原に素晴らしいスキー場をお持ちで連れて行ってもらいました。夏には隣接するメイプルカントリークラブという金田武明氏設計のゴルフ場にも行きました。驚いたのはコンドミニアム（分譲マンションを他人に貸与する）システムを日本の同業他社に先駆けて採用されたり、何十万人を集めた野外ライブを開催したりと、その行動力とアイデアは無限でした。そして女性登用を積極的に行っていたのも江副さんでした。　江副さんが　もう少し既成勢力を懐柔して、失脚されず、その鬼才をいかされて　今太閤として日本財界と政治の中枢で活躍されていたら日本の失われた20年もデフレスパイラルも起こらなかったのでは、とすら考えてしまいます。今こそ江副さんを再評価する時期かもしれません。