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辛旨トーク

本物 偽物? 料理の質 店の雰囲気? どっちが大事?

先日、急に牛肉を食べたくなって親しい友人と知らない肉料理店に入りました。 駐車場が一杯だし店構えも綺麗だったので、間違いないと思ったのですが。 しかしそれは大きな間違いだったと後で気が付きました。店内に入ると立派そうな調度品が並び、なんだかレストランでは無く、飲み屋さんか高級喫茶店の雰囲気。お客様もそれなりに入っています。メニューブックを渡されたらPRIFIXの1種類の高価なメニューのみ。今更帰るわけにもいかず、不承不承注文しました。まず出て来たのはユッケ。ところがユッケは野菜の中に1切れ埋もれているだけ。続いてオードブル盛り合わせが驚く様な大きなトレイに乗せられて登場。しかしよく観ると5種のオードブルは全てお箸かピンセットで摘める程度。それからも何種類かの料理が豪華な容器で出されて終了。しかし食後感は硬い牛肉と玉葱をいっぱい食べたというだけ。だけど店は繁盛している? お客様は豪華な雰囲気と手を変え品を変え繰り出されるマジックに翻弄されているんだろうか? 繁盛しているレストランには本来の料理の質よりも雰囲気のほうが大事なのかも知れないと妙に感心してしまいました。 クワンチャイでは、いい素材と料理の技術を今まで重視して来ました。それを本物ととらえ、雰囲気だけの店は偽物と考えて来ました。 しかし、お客様が求められるのは料理の質だけではなく、店の雰囲気もモット良くしないと感じた貴重な経験でした。
因みにそのお店はバブル景気のときは全国に出店していた模様ですが、今は1店舗のみに縮小して居られるとの事でした。 もって銘ずべし。

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