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辛旨トーク

料理に合ったワインとは

僕は昔、欧米を基軸に活動していた時、イギリスのマスターオブワイン協会と知り合い、その下部組織WSET(ワインアンドスピリッツエヅケーショントラストの略)のワイン教室を日本で開校していました。同時に日本人初のマスターオブワイン協会のサポーターに選ばれました。多い年では年間5000本以上のワインテーステイングを行いましたし、ワインの個人輸入では年間1万本程度購入していました。ワインに懲りすぎると身を亡ぼすと感じたのもそのころです。ですが、その時の経験は、タイ料理店チェーンを経営する今も役立っています。先ずワインだけを飲みパン程度しか口にしない超ワインフリークを除いて、結論を言うとワインはあくまで料理の引き立て役であるという根本を教えられた事かもしれません。ですから料理の価格の半分程度の価格がワインに費やす費用だと考えるのが妥当だと思っています。 例えば2名で合計6000円の料理を頼まれる場合2名で1本のフルボトル750mlのワインを飲まれるなら3000円程度のワインをオーダーされるのが妥当だと思います。 ですから高級フランス料理店で一人15000円のコースを頼まれてもスパークリングワインか白ワインで5000円、赤ワインで10000円位の組み合わせが無難だと言えます。ソムリエ君に乗せられ8万円~100万円を超えるロマネコンテイや5大シャトーを頼んだりするのは店を儲けさせるだけでせっかくの料理が霞んでしまいます。高額ワインを飲むのは、何らかの記念日だけでしょう。さてクワンチャイではタイ料理店としては珍しく12種類位のワインを常時準備しています。 価格は1本2000円~4000円程度です。ですから高額なコースをオーダー頂いた時で赤白2本飲まれても、総予算はお料理総額の半分程度に収まる様にしています。もちろん数々のワイン品評会で受賞したタイ最高級ワイン グランモンテも3種類準備しています。 そうそう、ワインの大敵は化学調味料入りの料理だとご存知ですか? 化学調味料はワインの持つ繊細な香りや味の複雑さを消し去る大敵です。ですから安物の中華料理店や一部のタイ料理店(クワンチャイでは殆ど化学調味料を使っていません)で食事をされる場合はアルコールはビールか酎ハイかハイボール位にされることをお勧めします。もちろんクワンチャイの料理はワインでもその他のアルコールでも何にでもマッチします。

 

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