今年はパクチーブームに沸いたエスニック系レストランでした。さて来年は青パパイヤを使ったサラダ ”ソムタム”のブームが来るかもしれません。皆様はパパイヤというと果肉がオレンジ・ピンクぽいフルーツを想起されますが、ソムタムに使う 青パパイヤはフルーツというよりも野菜の一種で採取してから時間が経っても甘くなりません。この青パパイヤにはパパインという消化酵素が多く含まれていて、タイでは食事の前に食べて食欲増進を図る習慣があります。 タイでは”ソムタム”という名前のレストランがあるほどで数十種類の青パパイヤ料理が楽しめて大繁盛しています。クワンチャイでは創業以来宮古島の専業農家から購入してきました。 僕はこの青パパイヤを梅干しで合えて日本流のソムタムを作り母に食べさせたりしています。青パパイヤが入手困難だという事で、大根やニンジンを使ってソムタムを作る人も居ます。また青パパイヤが日本では高価なので、タイ料理店なのに少量の青パパイヤしか使わないで大根、ニンジン、胡瓜を多めに入れてお茶を濁している怪しげな店もあります。いずれにしてもソムタムは様々な形で人気が出て来ています。ここで日本人が注意しなくてならないのは、タイでは良く、生の沢蟹をソムタムに入れて食べる習慣があるという事です。この沢蟹が曲者で病原菌を多数持って居ます。この沢蟹にあたるとタイの風土病である血管の結核(血管が瘤の様に膨らんでいるタイ人を見かける事がありますが罹患者です)の原因になったり、お腹を強烈にコワす事があります。僕はこの危険な沢蟹入りのソムタムはタイでも避けてきましたが、一部の不衛生なタイ料理店では、ソムタムを合えるクロック(臼)を沢蟹入りのソムタムを作るのと同じものを使っているケースがあるので要注意です。仮に沢蟹が入っていないソムタムでも病原菌が残ったクロックを使えば全く同じです。日本でも沢蟹入りのソムタムを愛好するマニアに合わせてこの危険なソムタムを提供している店がありますが、健康を考える人は避けたほうが良いと思います。因みにクワンチャイでは沢蟹を店内で使うことは全面禁止なのでご安心ください。
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