画家、エッセイスト　そして　日本を代表するブテイックワイナリーのオーナー玉村豊男さんからワイナリーの社長を退任するとのお手紙を頂きました。玉村豊男さんとお目にかかったのが21世紀の初め頃、オーベルビラージュ（オーベルジュの村）という構想の下、長野県東部町（玉村さんのワイナリーの名前　ヴィラデスト）現　長野県東御市和　の御居宅で新しい事業を始めようと熱く語っていたのを思い出します。従来では田舎に行って料理付きホテル　所謂オーベルジュに泊まると1泊だけになるところ、フレンチのオーベルジュと蕎麦懐石の旅館とそしてもう一つ加えたホテルを作り中期宿泊施設　オーベルジュビラージュ　を日本のリゾート地に作ろうというものでした。・・・・その考えは今でも通用すると思います。そのあと、僕はタイ料理レストラン　クワンチャイに邁進し　玉村さんは2003年からのヴィラデストワイナリー＆ガーデンファームの事業に傾注された訳です。ワイナリーの立ち上げでは僕もチャーターメンバーとして若干出資させていただきました。僕以外には川渕チェアマン、羽仁監督、女優の故川島なおみさん、料理研究家の山本麗子さん等、著名人が多数賛同されていました。そしてヴィラデストワイナリーのワインではシャルドネが洞爺湖サミットのオフィシャルワインに選ばれるなど、その名声と品質は日本でトップランクになっています。さて玉村豊男さんはボタニカルアートを多数描かれ多くのファンを持ち、エッセイストとしては数十冊の著作を当意即妙な語り口で書いておられます。その才能は百花繚乱で現代の北大路廬山人と言える天才的な文化人でもあります。その玉村さんが社長を退任されるとの事、非常に驚いております。数度吐血をされた経緯もあり、ワイナリー事業も軌道に乗ったので、ゆったり過ごされようとされているだけなら、逆に安心なのですが・・・・　ワイナリーの開業時には寄せて頂いていたのですが、長い間ご無沙汰していますので、近日中にワインのあてでもひっさげてお伺いさせて頂こうと考えています。