2020年オリンピック東京開催を控えて受動喫煙防止のための飲食店の喫煙禁止が法的に定められそうな勢いである。僕達タイ料理店では数年前と比べると喫煙者が減ったとはいえ、完全禁煙となると誘客に少なからず影響が出そうである。しかし受動喫煙防止のためにはクワンチャイも、この法規制に従うべきだと考えている。さて完全喫煙ルームを併設出来る大型レストランは全く影響を受けないだろうが、深刻なのは座席数20席前後の小型居酒屋やレストランである。政府の方針では30㎡以上の店舗から喫煙禁止の網を架けるそうな。日本の誇る高級官僚はこの様な鄙びた居酒屋には足を向けないのだろうが、実際はこの手の個人経営の小型零細居酒屋、スナックが日本の飲食業の半数を占めるのではないだろうか。そしてこの手の飲食店では、お客様の約半数がタバコを吸っているのが実態である。ここに規制の網を架けるとなると彼らの経営に甚大な被害をもたらす事になる。ここで提案がある。先般オリンピックが行われたロンドンにはワインバーに併設してシガーバー(葉巻を燻らすバー)なるものが存在している。そこで、日本ではスモーキングバーやスモーキング居酒屋なるものを認定して愛煙家が集う店を公認しては如何だろうか? そうすれば今でも人口の10%強がタバコを吸う愛煙家国家日本なのだからニッチ産業として零細居酒屋やスナックが成立する筈だ。全て杓子定規に白黒つけないで国民にゆとりとやすらぎを与えるのも政府の責任では無いだろうか?
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