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辛旨トーク

飲食店にとって一番大事な事は売上げの大きさではなく顧客満足度の高さである。

世の中には様々なタイプの飲食店があります。その様々なタイプの店には特徴があります。  ①売上げが大きい店。②立地優先の店。③お腹が膨らむ店。④顧客満足度の高い店。⑤宣伝の巧みな店。⑥店主の個性が光る店。⑦価格が適正な店。⑧価格が高い店。⑨予約の取れない店。⑩急成長している店。 と様々な特徴があります。一般的にはこれらの10の要素の組み合わせでしょうか。 ①であっても②立地優先 で売上げが大きいだけで、本来の売上げ目標すら達成できていない店もありますし売上げだけでは店の力を判断できません。多店舗を持ち総合計で売上げが日本でトップを争う『マクドナルド』や『すき屋』もありますが 彼女とのデートや重要な商談の様なハレの舞台でわざわざ行こうとは思いません。クワンチャイは庶民的だけれどハレの舞台でも利用される店であり続けたいと考えています。つまり大事なのはお客様の気持ちに寄り添える事だと考えています。クワンチャイも様々なタイプの店があり各店長が成績を競っていますが、ともすれば売上げが大きい店が優秀な店と錯覚するスタッフも居ます。これは大きな間違いです。そりゃスタッフの努力で売上げが上がる事は素晴らしい事ですが、そうしたら立地が劣ったり、席数の少ない店の店長は勝ち目がなくやる気も失せてしまいます。①売上げの大きい店 を誇る事は侘しい事ですし飲食業に携わる人間の悪しき性だと思います。僕は一番大事なのは相対的な評価で難しいですが ④顧客満足度の高い店 だと考えています。つまり絶対的なリピーターやファンを持つ店だとも言えます。 いくら立地が良かったり、ブームの御蔭で繁盛店であってもリピーターが居なかったらお先真っ暗です。 マスコミに持て囃されインスタグラムの御蔭で昨年までブームで多店化を推し進めていたパンケーキ屋さんやローストビーフ丼屋さんは今は閉店ラッシュです。 ブームとは儚いものです。陽炎の様に追い求めれば消えていきます。 一方、10席位しかない創作洋食の カハラ は創業30年以上経過した今も固定客が多く安定した経営をしていますし、串カツの アーボン や創作割烹の 升田 は創業20年以上経過した今もずっと ⑨予約の取れない店のままです。この様にしっかりとした料理に対する基盤と思想を持った飲食店はマスコミやSMNからの雑音に耳を傾ける必要もなく ⑤宣伝の巧みな店 になる必要もありません。クワンチャイの創業時の1店舗の時代は ⑨予約の取れない店 でしたが、既に多店化を始めた今は目標が変わりました。 チェーン店として一番 ④顧客満足度の高い 長崎ちゃんぽんのリンガーハットは今でも国産野菜に限定したりして商品開発に熱心ですし、覇を競う回転寿司チェーンも新商品開発に熱心です。 クワンチャイも運良く⑩急成長している店 になっても 絶対に 儚い陽炎のような ①売上げが大きい店 を目指すのではなく、常に時代と共に脱皮し新商品を開発し続け ブームに乗るのでは無く、自らブーム・マーケットを作り出す安定した固定客を持つ足腰の強い飲食店になりたいものです。勿論 ④顧客満足度の高い店 を目指す純粋な気持ちを常に失わない様にすることは当然です。

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