大型台風の度重なる日本列島直撃により、僕たちのタイ料理店クワンチャイも損害を被っています。台風来襲日は営業が出来ないのは止む負えないとしても、マスコミでリアルタイムに度々放送される遠く離れた沖縄・四国の惨状を見せつけられるとお客様の心も萎えてしまい、台風襲撃の数日前から残念ながらパーテイ等の予約がキャンセルになることが恒常化しています。クワンチャイだけでも今月の被害額は数百万円に上るのですから、他の大手レストランチェーン等の被害は甚大な金額になると想定されます。しかし地球温暖化による海洋水温の上昇が益々進むのだから、今後は毎年大型台風が日本に襲来する前提で事業計画を組み替える必要があります。我々は今後もっと恒常化するであろう気象変動に対する強い心構えを持つ必要があります。マスコミも恐怖感を煽る報道ばかりするのでは無く、メリハリのある報道を心がけてもらいたいものです。恐怖感ばかり煽っていると日本人の心も委縮し経済も停滞してしまいます。我々も過度の台風に対する怯えを捨てると共に、台風当日は徹底して行動を抑制して準備を怠らないという自然災害に対する矜持を持ちたいものです。 さて今後恒常化するであろう台風来襲で大きく影響を受ける事業が幾つかあります。①海岸沿いに位置する事業群の危険度の増加による立地条件の見直しが起こる可能性があります。その際たるものが関西国際空港です。今後、何度か冠水して使用不能の状態が起これば関西国際空港の閉鎖という悪夢すら生じかねません。②生鮮野菜類の価格高騰 台風直撃による農家の被害は甚大で台風直後には価格が数倍に高騰する事すらあります。今後は使用野菜の選択肢を増やし販売価格に転嫁させない様にする為のより一層の工夫が必要です。インターネットの普及で社会基盤が激変しているのと同じ様に、気象条件の根本的な変化で社会基盤が大幅に激変するという前提で手を打ち始める必要を痛感しています。
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