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辛旨トーク

コロナ禍の今こそ廬山人を見直そう

デリバリーの出前館、UBER、パンダ、DIDI、MENUと夢の無い飲食増進プランばかりがもてはやされている。コロナ禍だからデリバリー容器に詰め込まれ冷めてしまった食事を有り難く販売している。お客様も新しい日常としてデリバリーを受け入れている。クワンチャイもデリバリーのお蔭で、なけなしの売り上げがすこしばかり増えている。しかし、よく考えれば料理が美味しいのは、出来立ての料理が美しい容器に美しく盛り付けられている事の筈だ。廬山人は美しい器に盛りつけた繊細な料理を、鋭く分析して料理の耽美な世界に僕達を誘い込んでくれた。大阪吉兆の湯木貞一もその廬山人の思考の延長線上に花開いた。少し冷めてしまった料理を電子レンジでチンして食べる事を否定するわけではない。しかし、コロナ後を考えれば便利なデリバリーマーケットはそれなりに花開くであろうが、料理の原点は美しい器に、美しく盛り付けられた料理を愛でる事、廬山人が誘ってくれた耽美な世界こそが料理の原点である事を忘れてはならない。

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