大方の予想に反し、ロシアの力に任せたウクライナ侵略はゼレンスキー大統領の決死の踏ん張りと世界に対する広報力の巧みさで、プーチン大統領の思惑から外れ、戦略的失敗で終息しようとしている。しかしながら、停戦合意したところで、莫大な戦後補償をロシアが受けいれる事も出来ず、仮にプーチンが失脚したところで、ロシアは悪のレッテルを背負いながら世界から冷たくあしらわれ、中国に従属して行くことになるのだろう。さて、そもそもこのウクライナ侵略の原因はバイデン アメリカ大統領にあると僕は考えている。昔キューバ危機の時、ケネデイ大統領は自由主義国家のリーダーとしてフルシチョフに核戦争もいとわずというブラフをかましてキューバ配置のミサイルを撤去させた。残念ながらバイデン大統領はアフガニスタン撤退でも失敗し、今回も自由主義陣営のリーダーとしての自覚から、胆力でプーチーン大統領と対峙しロシア侵略を止めるという気構えを見せる事が出来なかった。プーチン大統領を口汚くののしり、ロシアに経済制裁を課し、ウクライナを軍事援助したところで無垢の多数の死者が生まれては元も子もない。バイデン大統領には第三次世界大戦を恐れるあまり世界の超大国アメリカ合衆国のリーダーは世界のリーダーでもあるという根本的な自覚と気概が欠けているのだろう。アメリカファーストと叫んでいた問題のあったトランプ氏ですら、胆力と交渉力が優れていたから、もし大統領だったら、この侵略戦争は起こらなかったと悔やまれる。さて身近な例だが 我らが阪神タイガースの矢野監督が今季で引退すると発表して悪い予感がしていた。案の定、球団ワーストの開幕6連敗という惨状だ。『勇将の元に弱卒無し』の諺の通りリーダーが逃げ腰なら部下も逃げ腰になるのは当たり前だ。日本国のリーダーも選挙目当てのバラマキばかりするのではなく、官僚のパペットに陥るのではなく、国民を奮い立たせる胆力のある人が必要だ。ウクライナの例を見れば明快だ。アメリカ合衆国はバイデンの様な弱腰の大統領なら日米安全保障条約なんか平気で反故にする。平和憲法は日本を守ってくれない。