吉野家は伊東元常務のやくざまがいの不適切発言で1980年の倒産以来のピンチにたたされている。 キン肉マンの歌では牛丼一筋300年であった(松屋の牛丼がキン肉マンの素材だという説もある)が、実は1980年の吉野家倒産騒ぎの時には『牛丼一筋80年』『うまい はやい やすい』のキャッチフレーズで破竹の勢いで多店舗展開を進めていた。アメリカでは『ビーフボール』の店名で多店化して、僕もマックの代わりに日本の特盛りサイズの価格でアメリカのレギュラーサイズを楽しんでいたものだ。しかしフランチャイズを進める為の製造簡略化の手抜き製法としてフリーズドライの怪しげな『だし』と『牛肉』を採用し、味が急激に悪化し、時を同じくして、当時の岡田社長が週刊誌のインタビュー時に牛丼を食べる写真を撮った後に、その牛丼をゴミ箱に捨てたことをすっぱ抜かれ、一層客離れが進んで倒産になったと記憶している。さて貧乏学生だった胸囲120cmでキン肉マンだった僕は新橋駅前にあった吉野家本店の 180円牛丼をこよなく重宝させて頂いていた(当時慶應の学食グリーンハウスの少しばかり胸焼けするかつ丼が170円だった)。あれからXX十年たった今も、青春の甘酸っぱい思い出と共に吉野家を思い出し原点に返る為に、月に一度は吉野家の牛丼を食べる事にしている。吉野家はリーズナブルな牛丼で社会的貢献している事をもっと自覚すべきだ。キン肉マン作者のゆでたまご氏と喧嘩したり、今回の馬鹿臭い伊東常務の暴言事件とか、吉野家はヒールになる事が多すぎる気がする。僕は経営者が自社商品を食べずに廃棄する様になったら退陣すべきだと考えているし自分が食べたくない料理を売る様な欺瞞的行為は考えられない。伊東元常務も金が出来たら吉野家の牛丼を生娘(この表現も最悪だ)は食べなくなると自虐していた様だが、そんな自社商品に誇りの無い人は舌禍がなくても吉野家の常務を務めるべきではないし、親会社も彼を抜擢したことを深く反省すべきだ。若い女性が良い嫁さんや妙齢の婦人になるには、リーズナブルな料理を提供し続けている吉野屋の牛丼の良さを知っていることが大切な気がする。あの京セラの稲盛名誉会長も若いときから、今に至るも、吉野家のファンだと聞く。吉野家はリーズナブルな料理を提供して庶民の食生活を応援している事をもっともっと誇りに思うべきだ。昔からのキン肉マンも期待している。