噂の通りみんなの党が分裂してしまった。
官僚主導政治を打破してくれると期待していた我々にとって
しごく残念である。この分裂を結果として喜んでいるのは、
旧守派、官僚、自民党であろう。
振り返れば橋下、日本維新の会とみんなの党が合流し、一大勢力と
なっていたら、日本の政治も変わって居ただろうに残念至極。
小異を捨て切れなかった渡辺代表のみんなの党は結果的にジリ貧に
陥ってしまい、この分裂騒動に至る事になった。
老人主導の石原太陽の党と組んでしまった橋下、日本維新の会の
賞味期限切れの様に見える低迷ぶりも目を覆うばかりだ。
この流れは、余計に安倍自民党に追い風となり、健全なチェック
機能すら薄れてしまい翼賛政治に暴走しそうだ。
新興勢力の内輪もめで得するのは既存勢力である事を忘れてはならない。
タイの内乱も終息の気配が見えない
タイ国民が崇拝するプミポン国王の威光でデモも小休止したが
毎年の様に繰り返される内乱は観光国家タイにとっては、図り
知れないダメージである。都市部と田舎の貧富の差の激しさや
一部の豊かな層と貧しい一般庶民との富のギャップ等々、タイ
も深い悩みを抱えている。しかし内乱で損をするのはタイの全て
の人であり、得をするのはライバル国家であったり、長期的にタイ
を同質化しようと目論んでいる中国である事を忘れてはならない。
分裂や内乱では損をするのは当事者であり、得をするのはライバル
関係にある外部の敵である事をもって銘じなければならない。