古くからのダイレクトマーケッテイングの手法としてダイレクト
メールＤＭ、ハンテイング、ポステイング、新聞折り込み広告があり
ます。これらの原始的なマーケッテイング手法はその可否はどうあれ
やはりクワンチャイという飲食サービス業を営む我々にとっては
必要不可欠なものです。インターネットが普及している現在は廉価な
ネットＤＭがありますから、昔からの高価なＤＭの利用者は激減して
いますから、今回は触れないでハンテイング、ポステイング、織り込み
チラシについて述べます。　
先ず一番効果があるのはハンテイングです。
どの店で食事をしようかと迷われているお客様に対して情熱
と誠意を持ってお店に勧誘する事は、最大の効果的なマーケテイング
です。（但し店の料理と価格に絶対的な自信を持っていればＯＫ）
何の個性も無い、安いだけの居酒屋や不明朗会計のバー等々には
要注意ですが・・・・。僕はタイ料理が殆ど知られて居なかった
創業期は駅前や繁華街に出向き『一度タイ料理を食べて下さい。
不味いと感じられたら料金は頂きません』といってハンテイングを
行っていましたが、食事をされた９９％のお客様は満足されて帰ら
れました。この泥臭い営業活動がクワンチャイのルーツなのです。

次にポステイング活動について述べます。このポステイングもクワン
チャイの創業時代には僕自身が一日500枚とかのノルマを自身に掛け
て行っていましたし、今でもたまに時間を取って行っています。
クワンチャイの真面目で料理とサービスに自信を持つ殆どの社員は
正確にシラミツブシにポステイングを行っています。しかしたまに
サボリ癖のついた不真面目社員やアルバイト君が殆どポステイング
をしないで2時間位、喫茶店に入り浸りチラシを破棄していた事が
ありました。本人の報告を鵜呑みにしていた僕は、それ以来抜き打ち
でポステイングの確認をしています。ポステイング効果は確率論な
ので、反応が無い場合はサボリが殆どです。
一度、今は閉店してしまった店ですが、当時の店長がチラシを破棄
してゲームに興じていた事が発覚、店長は即日退社、閉店の憂き目
にあった苦い経験があります。またＸＸボーイ君がポステイングを
正確にしていると豪語していたのですが、ポステイング場所を確認
するよ！と言った端から急に振え出し、翌日から店舗に来なかった
事もあります。

僕にとってはたまに行うポステイングはライバル店の動向を知る
貴重な時間です。マンションなんかではチラシ破棄用のゴミ箱が
常備されており、その中をチェックさせていただいています。
戸別の郵便受けの中は覗けませんが、ゴミ箱は情報の宝庫です。
著名な中華料理、ピザ屋、宅配寿司、デリヘル等々、さまざまな
チラシの廃棄率を見るだけで、人気のある店舗も推測出来ます。
たまに、クワンチャイのチラシの殆どが破棄されていたりすると
悲しくなりますが、それ以上に、チラシ配布をしていたと報告した
スタッフがサボッテいた事が判る、廃棄率ゼロを発見した時は
残念ながら、そのスタッフのサボリ癖と二枚舌に愕然とします。
マクドナルド創業者レイモンドクロックの『成功はゴミ箱の中に』
は至言だと思います。

続いて新聞折り込みチラシの効果についてです。この効果は年々
低下しています。先ず新聞配達所が持つ各新聞の配達枚数ですが
ネット時代の今、年々減少していて、実際の配布枚数は公表されて
いる配布枚数の4割減位では無いでしょうか。ですから公表配布枚数
を信じて１万枚を新聞配達所に持ち込んでも、１万枚分の折り込み料
を取られ4000枚のチラシはゴミとして破棄されるのがオチです。
ヨッポド、チラシが余っていて期限内に処理をしようと考え無い限り
折り込みチラシは止めた方が無難です。