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辛旨トーク

旨み調味料VS天然発酵調味料

僕がアメリカ生活をしているときに、中華料理店で食事をした後、体調不良になった記憶が多くあります。これは『チャイニーズレストラン・シンドローム』と呼ばれアメリカでは社会問題化していました。これは『旨み調味料』『化学調味料』と一般的に呼ばれる『グルタミン酸ソーダ』を大量に料理に入れる事が原因だったと言われています。しかし科学的には弊害が実証されているわけではありません。この『旨み調味料』はサトウキビ等の自然由来の素材を高温の化学的な手法で結晶化させて製造されたもので 味の素の公式見解では全く医学的に健康被害は無いと述べられています。しかし個人的見解ですが、日本の大手中華料理チェーンで食事をしたり、某丼チェーンで食事をすると、膨満感に苛まれ1週間ほど体調不良に悩まされた経験がアメリカでの経験と同じ様に起こるので、僕は避ける様にしています。これらの店では厨房を覗くと、大きなオタマで『旨み調味料』を大量に料理にぶち込んでいるコックさんの姿が見うけられます。結論から言うと『旨み調味料』に敏感な人には、これらの店は避けた方が良いし、平気な人は別に、これらの店を愛用されたらいいと思います。さて ナンプラー、カピ等の天然発酵委調味料、そして様々な旨みを醸し出すハーブを多用するタイ料理では『旨み調味料』を使用する必要はありません。しかしながら、タイでも流行っていない屋台や、名前だけ有名で料理に愛情を持たないチェーン店では、恐ろしい位の『旨み調味料』を大量使用しているケースがあります。またこの『旨み調味料』の舌を刺す様な味がタイ料理だと錯覚している自称、タイ料理通の人もいて、天然発酵調味料だけ使っていると『味がしない』とお叱りを受ける事もあり、様々な味覚のお客様に対応して、店を維持していくのは大変です。クワンチャイでは折角、タイには『天然発酵調味料』や様々なハーブがあるのだから、出来る限り『旨み調味料』を使用しない様にタイ人コックさんには指導しています。人間本来の味覚を大事にして愛情を持って料理を作り『化学調味料』依存から我々も脱却して、本来の味覚を研ぎ澄ましたいものです。

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