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辛旨トーク

さよならの食卓

先日、女優の江本真理子さんと対談した経緯もあり、出演されていた「さよならの食卓」を観に行きました。なかなか芸達者な役者さんが揃った近未来劇で色々考えさせられました。劇は常にテーブルを挟んで様々な食事を食べながら語り合い、ののしりあい、理解しあいという中身の濃い上演でした。テーブルを挟んで飲食しながらの状況設定でなかったら、かなりシリアスな内容なので2時間近い上演を見ているだけで疲れてしまったかもしれません。飲食という存在が状況を和らげる潤滑油の様な役割という重要性に気付く時間でもありました。さて飲食業を営む僕としては劇の中身はさりながら、常に登場する飲食物に興味が湧きました。よく考えれば日本の人気のホームドラマで一番登場するのは家族そろった飲食シーンです。一番わかりやすく登場人物が出演でき、自然だから視聴者に溶け込むことができるのでしょう。さてクワンチャイのお客様も様々なタイプがおられます。座った途端、2人とも携帯ばかり触って全く会話がないカップル。全く違うタイプの料理をオーダーされるカップル。一方的に決めつけてオーダーする年の差カップル。お見合いの帰りか妙にお互いに敬語を使うカップル。料理の趣味もほぼ同じでベストマッチのカップル。千差万別です。クワンチャイの役目はあくまで黒子に徹し、様々なカップルが心を和ませ、対話を弾ませ、心の溝を埋める一助になる潤滑油の様な存在でありたいと願っています。出会いでも、別れでも 心許せる 最後に選んでいただける 「さよならの食卓」にクワンチャイが選ばれる事を望んでいます。

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