永遠のゼロの続編として書かれた　出光興産の創業者　出光左三翁がモデルになった壮大なドラマを読んだ。　まずアメリカ生活が長かった僕にとって、出光のスタンドは苦手だったのだが、読後からはガソリンを入れるのは出光のガソリンスタンドに決めた。出光のスタンドはフルサービスが多いのにガソリン価格は地域で一番安い。その代わりオイルを代えましょうか？とかタイヤを替えましょうとか煩いので苦手だったのだが。今は出光の社風による商売熱心さによる素晴らしさだと解釈して納得している。　日章丸による日本企業初のタンカーによる中東からの石油輸入。官僚組織や業界団体の締め付けにいささかも怯まず信念を貫く清さと強さ。　終戦直後のマイナス状態でも1名も社員を辞めさせなかった懐の深さ。事業での浮き沈みを経験してきた僕にとっても、とても勇気付けられる人生である。